Peppolとは?Peppolの構成要素を紹介
はじめに
Peppolは国境を越えた電子調達を可能にする成果物と仕様のセットです。Peppolの使用は、OpenPeppolが所有し維持する多国間協定構造によって管理されています。
Peppolは電子調達プラットフォームではなく、既存の電子調達ソリューションや電子ビジネス交換サービスに実装可能な一連の技術仕様を提供し、欧州全域の異種システム間での相互運用性を実現します。
Peppolは、取引先がPeppolネットワーク(4コーナーモデルに基づく)上で標準ベースの電子文書を交換することを可能にします。これらの文書には、eオーダー、eアドバンス・シッピング・ノート、eインボイス、eカタログ、メッセージ・レベル・レスポンスなどが含まれます。
Peppol Access Pointは、ユーザーをペポル・ネットワークに接続し、ペポルのスペックに基づいて電子文書を交換します。バイヤーとサプライヤーは自由にアクセス・ポイント・プロバイダーを選ぶことができ、すでにネットワーク上にあるすべてのペップポール参加者に接続することができます。Connect once, connect to all」(一度接続すれば、すべてに接続できる)ということです。
Peppolは下記の4つを提供します。
- 相互運用可能な電子調達ソリューションのためのマーケット・イネーブルメント
- 標準ベースのビジネスプロセスの相互運用性
- 相互運用性のための技術的・法的基盤を形成するペポールeデリバリ・ネットワークおよびペポル輸送インフラ契約書
- 電子商取引を希望するバイヤーとサプライヤーのためのオンボーディング・プロセスの簡素化と改善
PEPPOLの構成要素
PEPPOLは3つの大きな柱で構成されています。
- ネットワーク(Peppol eDelivery Network)
- ドキュメントの仕様(ペポル・ビジネス・インターオペラビリティ・スペック(BIS))
- ネットワークのガバナンスを規定する法的枠組み(Peppol Transport Infrastructure Agreements – TIA)
Post-Award(ポストアワード)のプロセスにおいて、PEPPOLは以下をカバーしています。
- 契約に基づいて提供される商品やサービスに関する情報を交換するためのeカタログ。
- 買い手と供給者が共通のビジネス情報を共有するための定義された(3)手順を提供する電子発注と電子請求書発行。
- 共通の国内IT互換基準に基づき、電子調達プロセスを相互に接続する電子納品ネットワーク。
Pre-Award(プレアワード)の段階。
e-SENSプロジェクトからの電子入札結果の責任を引き継ぐための対話の一環として、2017年にプレアワードのアーティファクトが導入されます。