ファーストアカウンティング、画像処理技術で世界有数の学会IEEE ICIP 2023向け技術論文が採択
2023年7月6日
ファーストアカウンティング株式会社
~生成AIを使った画期的な文字認識研究~
ファーストアカウンティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森 啓太郎、以下、ファーストアカウンティング)は、2023年10月8日~11日にマレーシア・クアラルンプールにて開催される画像処理技術の国際会議IEEE ICIP2023にて、当社の研究論文「DiffusionSTR: Diffusion Model for Scene Text Recognition」(以下、本論文)が採択されたことを発表します。この研究は、文字認識に生成AI技術の一つである拡散モデルを適用した画期的な研究となります。
採択された本論文のプレプリントは、arXivにて閲覧できます:https://arxiv.org/abs/2306.16707
これまでの文字認識技術は、読み取る対象の文字が含まれる画像からデジタルテキストを認識する、というものでした。今回ICIPに採択された本論文が提案する手法は、これまでの文字認識のプロセスを根本から見直し、生成AI技術を使い、ランダムな文字列から開始し、入力した画像を参考に、読み取りたい文字列へと修正を繰り返し、最終的に認識したテキストを出力するものです。
この研究を主導した当社共同創業者兼チーフ・リサーチ・サイエンティスト(CRS)の藤武将人は以下のように述べました。「今回の研究成果は、文字認識技術の未来に大きな影響を与えるものと確信しています。生成AIで用いられている拡散モデルはより高度な文字認識を可能にし、さまざまな業界や分野での応用に貢献できると考えています」。
この論文採択に関する代表取締役社長の森啓太郎のコメントは以下の通りです。「当社の生成AIを用いた文字認識研究が国際的な学術会議で採択されたことを誇りに思います。これから、ファーストアカウンティングは、さらに生成AIの研究と経理実務への応用に力を入れることで、さまざまな経理業務の制約を取り払って、顧客に自信と勇気を与えられる会社を目指します」。
ファーストアカウンティングは、2016年の創業以来、文字認識技術の研究・開発に取り組み、経理業務に関わるお客様のさまざまな課題解決に力を注いできました。当社は多角的なアプローチを可能にすべく、生成AIやLLMなどの新しい技術を追求し続けることで、顧客に貢献することを重要視しています。
私たちは、今回の生成AIを用いた文字認識の技術研究が文字認識技術のさらなる進化に資するものと考えています。ファーストアカウンティングは、認識や検出のAI技術だけでなく、生成AIや大規模言語モデル(LLM)の研究をこれまで以上に強化し、サービス開発に生かすことで、これからも経理・会計領域のさまざまなお客様を支援し続けていきます。
ファーストアカウンティング株式会社について
「制約を取り払うことで、自信と勇気を与える」——ファーストアカウンティングは、顧客・従業員・社会が抱える制約を取り払うことで、「自信」と「勇気」が満ち溢れる社会を作ることを目的としています。
経理業務の革新と効率化を目的に、ファーストアカウンティングはAIソリューション「Robota」、ならびにRobotaシリーズの機能を組み込んだ業務ソリューション「Remota」を開発し、提供しています。また、デジタルインボイスの標準仕様Peppolのサービスプロバイダーとしてデジタル庁に認定を受けている当社は、Peppolを活用したデジタルインボイス送受信サービスを開発、提供しています。これらのソリューションを通じて、ファーストアカウンティングは企業の戦略経理の実現を支援します。
詳細は下記をご参照ください。
https://www.fastaccounting.jp/