ファーストアカウンティングが理化学研究所のLLM用インストラクションデータライセンスを取得、研究開発の進展に

  • プレスリリース

2024年6月26日
ファーストアカウンティング株式会社

生成AIを利用した経理ソリューションにおいてこれまで困難だった処理の自動化につながるプロトタイプ完成

ファーストアカウンティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森 啓太郎、以下、ファーストアカウンティング)はこのたび、国立研究開発法人理化学研究所の提供する日本語の大規模言語モデル(Large Language Model、以下LLM)インストラクションデータの商用ライセンスを取得いたしました。

■LLMインストラクションデータとは

LLMは人間が書いたかのような自然な文章を生成できるものですが、AIに追加学習をさせるためのインストラクションデータは英語が中心で、日本語においてはデータが非常に少なくしばしば不自然な文章も生成されてしまうことが課題でした。

そこで国立研究開発法人理化学研究所が「LLMのための日本語インストラクションデータ作成プロジェクト」を立ち上げ、共同研究として多数の企業からインストラクションデータを集めました。

ファーストアカウンティングの研究チームもこの共同研究に参画し、LLM用トレーニングデータの評価、分析、およびフィードバックなどを担ってまいりましたが、このたび完成したインストラクションデータの商用利用ライセンスも取得し、自社のAIにおいても利用できる運びとなりました。

■研究開発への進展状況

ファーストアカウンティングでは、本年2月にNVIDIA DGX H100を導入して以来、これまで以上にAIの研究開発に注力していますが、この理研LLMデータ商用ライセンスを得たことで、ChatGPTや他社のモデルに依存せずに自社でゼロから作れる環境が整い、さらに研究が加速していると言えます。

現在は主にテキストのみならず画像情報も扱うマルチモーダルの基盤モデル作成研究開発を行なっており、画像を元にLLMが指示を受けこれまでより柔軟な処理ができる機能のプロトタイプが完成しております。この機能を証憑画像からの摘要生成、OCR、項目抽出、勘定科目の予測などへ活かし、会計業務や税務特化の自社プロダクト内において活用するべく今後さらに精度を高めていく予定です。

■ファーストアカウンティングのコメント

経理業務の自動化と効率化を提供しているファーストアカウンティングにとって、生成AI分野の研究開発は、他社との差別化をはかるためにも非常に重要な成長戦略のひとつです。今回、理研さんのインストラクションデータのライセンスを取得したことにより、より一層技術力に磨きをかけて、お客様にとってさらに役立つサービスのご提供に繋げられるよう尽力してまいります。(代表取締役社長 森 啓太郎)

■ファーストアカウンティングについて

ファーストアカウンティングは、AIの力を活用して経理業務の効率化と自動化を実現するための法人向けサービスを展開する企業です。

文字認識技術においては、コンピュータービジョン分野のみならず生成AIやLLMをはじめとする最新技術を研究し、さまざまな学術会議で論文を発表。それらの研究成果を元にサービス開発を行い、多数の大企業のお客様や会計ベンダー様にご提供しています。

私たちのパーパスは「制約を取り払うことで、自信と勇気を与える」です。AI技術を活用してお客様の業務上のさまざまな制約を取り払い、より価値のある業務にフォーカスしていただけるよう力を尽くしてまいります。

社名 :ファーストアカウンティング株式会社(東証グロース:5588)
所在地:東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビルA館 3階
設立 :2016年6月
代表 :代表取締役社長 森 啓太郎
URL :https://www.fastaccounting.jp/

■本件に関するお問い合わせ

ファーストアカウンティング株式会社
担当:広報担当
E-mail: press@fastaccounting.co.jp
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